五玉のそろばんってああやって使うんだ〜
武士の家計簿 ―「加賀藩御算用者」の幕末維新 (新潮新書) | |
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更紗評/大して自慢にもなりませんですが、そろばんは段位を持っております。
ずっと、子供の頃から、劇中で使われていた算盤の使い方が疑問だったのですが
この映画で分かりました〜
結局、一番上と一番下の玉は使われていなくて、
現代のものと変わらない使い方なんだよね。
なんで昔は使わないのに玉をつけてたんだろうか?
また違う疑問が湧いてきたじゃん

さて、映画ですが、堺雅人のほんわかしたイメージの中にある
意思の強さが、猪山直之を優しさと厳しさを兼ねそえた人物として
描いていて満足です。
仲間由紀絵の妻も、主人に従って生きつつも、
子育ての部分で反発して、それを晩年には表に出したりと
夫婦っていいな〜と思わせる部分も多かったです。
何気に、仲間由紀絵が晩年、姑の松坂慶子に似てきたところがあって
笑ってしまいました。
一緒に生きていると似てくるのかね〜
血は繋がらずともさ
これだけ不景気な時代、武士が対面は繕わず家計再生させた物語は、
バブルに少し漬かった世代の私には、何かを捨てきれなかったモノを
捨てさせる決心をさせてくれましたわ。