07:ベルギー英 監督/フランソワ・オゾン
出演/ロモーラ・ガライ シャーロット・ランプリング
あらすじ/20世紀初頭。上流階級に憧れるエンジェル。
その文才で夢見た世界を手に入れるが・・・
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「嫌な女なんだけど、目が離せない女」
★★★★
フランソワ・オゾンという監督は、なぜに男でありながら
ここまで女性心理が描けるのであろうか?
エンジェルという女、本当にいやな女である。
夢見る少女も一桁のうちはいいが
10代にもなって「亡くなった父は本当の父じゃない
本当の父親はきっと貴族の出よ」とか
召使をしている伯母に対して
「伯母さんのように召使なんていやだわ」とか
就職まで斡旋してくれる相手に、なんて言い草だい!!
と、かなーり初めのうちはエンジェルの言動に嫌気がさしていた
ところがどっこい、本音で生きている
まさに中世の松田聖子!!(笑)
そこに才能があれば、夢はかなうのである。
ここですでにおとぎ話と思ってしまう現実派の私ですが
夢はいつまでも続かないもの・・・
その現実を突きつけられた時に
「女の価値は見えてくる」
ある意味最後まで夢見れたエンジェルは幸せだったのでは・・・
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<ネタバレ>
結局エスメの浮気は浮気じゃなかったのか?
仮に身体の関係がなくとも
戦時中の貴重な休暇に妻ではない女と会っていたなら
やっぱ、「心」とはいえども浮気だよね。
いや本気か・・・
エンジェルには、最後までノラがいてくれたけど
ノラのこの後はどうなったのかしら?
私としては、セオ発行人の妻ハーマイオニーの心情に
一番近いかな?
性格的にエンジェルを好きにはなれないトコも…
全く共感できなし、好きになれない女性でしたが、
最後まで嫌いにはなれませんでした。
妄想と現実逃避であそこまで成功するのは、
すごいな〜と思いました。
エスメの行動は、浮気だと思います。
心が、エンジェルから逃げたかったんじゃないかな。
エンジェルの押し付けるような愛情が
重かったのかなと思いました。
こんばんは〜
そう好きになれないタイプの女性でしたよね。
嫌悪しちゃうタイプです。
でも、あそこまで思い入れで生きられるのは、ある意味羨ましいかもしれません。
エスメはやはり浮気ですよね。
エンジェルの愛は押しつけがましく、どこか無理がありましたから、逃げたくなる気持ちはわかります。