2007年09月18日

包帯クラブ

包帯クラブ The Bandage Club (ちくまプリマー新書)包帯クラブ The Bandage Club (ちくまプリマー新書)
天童 荒太

筑摩書房 2006-02-07
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あらすじ/懸命に生きているうちに、誰かの大切なものを奪っている事がある。
そんな現実に気づき、絶望すら感じていた高校生のワラは、
偶然出会った不思議な少年ディノ、タンシオ、ギモたちと
「包帯クラブ」を始める。
インターネットで傷ついた出来事を投稿してもらい、
その人が傷ついた場所に包帯を巻く。
その風景をデジカメで撮影し、投稿者に送るのだ。
最初は活動に充実感を覚えていたメンバーだったが、
やがて自分たちの傷が疼きだし…。

★★★★
更紗評/「痛み」とは本人でないと分からないであろうが
「分かろう」とすることが大切なのかもしれない・・・
だからと言って「自傷行為」は周りの人間をも傷つける。

いやー。見ていて「痛い」映画でした。
人の心の傷は「包帯」巻いて治るものとは私も思えないが
気持ちというのは、汲み取ってもらうことで
何かほどけていくものがあるのかもしれないね。

石原さとみ・柳楽優弥共にいい演技だった。

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<ネタバレ>
クラブ員、それぞれが過去に「傷」を持ち
だからこそ、誰かの傷を癒してあげたいと願う
痛みを知っている者でいないと、痛みを理解できるわけもなく
至極当然のことだ。

それにしても、ディノの友人たちの傷が自分に返ってくるとか
それほど、今の子供が繊細かな?と思ったり
ちと疑問に残るエピソードがあったりもした。
どちらかと言えば、無関心でいようとしているワラの友人のような方が多い気が・・・
それによって傷を作っている子供たちは多いように感じる。

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posted by 更紗 at 20:43| 広島 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画評<は行> | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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