2007年06月14日

あるスキャンダルの覚え書き



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フィリップ・グラス サントラ

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06米 監督/リチャード・エアー
出演/ジュディ・デンチ ケイト・ブランシェット
あらすじ/高校で歴史を教えるバーバラは厳格で口が悪く周囲から孤立していた。
学校に現れた美貌の美術教師シーバを見て
彼女こそ理想だと思い込むバーバラ。
ある日、バーバラはシーバの秘密を知る。

★★★★
更紗評/オールド・ミスと一言で言うが
バーバラのは生半可なもんじゃなさそうです。
親戚もいなそうだし、60年間本当に一人で生きてきた
悲壮感と、その中にある自信が見えました。

孤独で、「一人で死ぬ」ことに対して
すさまじいまでの恐怖を感じている女
そこで友情を求めるわけですが、
友人に家族以上を求めたら成り立たつわけがない。

バーバラの持つ苦悩は深く、
それゆえに求めすぎてしまい喪失する
彼女の、苦悩の原因は内なる自分にあることに気づくまでは
彼女は永遠に孤独感にさいなまれるであろう。

(コレって恋愛にもあてはまるけどね)

一方、シーバも上流階級の奥様で
決して不満があるわけではないが
どこか満たされない毎日に、
思わず差し出された少年の魅惑に負けてしまったのも
仕方が無いのかもしれない。

だけど15歳はねーだろ!!

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二人は結局、「一人の孤独」「心の孤独」という
形こそ違うが「孤独」で結ばれていた
のだろうが
ラストで、シーバが家族の大切さに気づいたことで
シーバの孤独は満たされ、バーバラの元から去る。
ということになるのね。

それにしても、バーバラの行動は異常なのだが
誰もがそこに陥らないとはいえないと思われ
だからこそ、この作品の心の闇は怖い。
posted by 更紗 at 19:18| 広島 ☔| Comment(5) | TrackBack(3) | 映画評<あ行> | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
更紗さん、こんばんは。

そうなんですよね、バーバラのような人間にはなりたくないですけどもしかしたら自分なりうるかも知れないと思うとそれも怖かったりもします。

夫に責められたシーバが「だって欲しかったのよ」って言ったのには絶句しましたけど。
Posted by Hitomi at 2007年06月14日 22:04
こんにちは!こちらではお久しぶりです。
「私は絶対バーバラのようにならない」と言えない自分が、怖かったです。
独身でなくても、例えば、夫が死んでしまい、子どもも頼れる人もいなくて・・・なんてあるかもしれない。
バーバラも最初からああじゃなかったと思うんです。その怖さ、かなあ・・・
Posted by カオリ at 2007年06月15日 16:15
★Hitomiさん
 こんばんは♪
そう孤独っていつ何時襲ってくるか?わからない感情だし、誰でもが陥ることですよね。
 あのセリフは私も絶句しました。
「おいおい」ソレを旦那に言うかよ?って

★カオリさん
 こんばんは♪
そうですよね。うちも子供はいないから、その心配はあるので考えると怖いですよ。
 バーバラも若いときに何かあっただろうに
やはり性格が問題なのかな?相手に厳しすぎるとか・・・
Posted by 更紗♪ at 2007年06月15日 19:33
こんばんは♪
しばらくご無沙汰していましたが、またよろしくお願いいたします。
60年間誰にも触れられたことの無い肌・・・って結構怖いものがありますよね。
バーバラもシーバも種類の違う孤独を抱えていたわけで、それは誰もが持つ可能性のあるものというのが怖いです。
ビル・ナイが結構ステキなだんな様だったので「シーバ、なんで?」って思ってしまいました。
Posted by ミチ at 2007年06月15日 23:20
★ミチさん
 ほんとご無沙汰してすみません。
こちらこそよろしくお願いします。

60年は怖いですよね。バーバラにだって若い頃はあっただろうし・・・
ビル・ナイ今回は貝殻ついてなくって(笑)素敵でしたよね。
確かに年はくってましたが、そんな旦那に「ほしかったの」って言うなよー。気の毒でした。
Posted by 更紗♪ at 2007年06月17日 22:48
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