![]() | ゆれる 西川 美和 ポプラ社 2006-06 売り上げランキング : 41604 おすすめ平均 ![]() Amazonで詳しく見る by G-Tools |
更紗評/オダギリジョーすっかり主役はれる俳優になったなーと実感!
香川照之との拘置所でのやりとりなど、迫真の演技で鬼気迫るものがありました。
それぞれの人間がゆれる行動、言葉がうまい。脚本がいーんだね
ラストはどちらの結末なのか?気になります
長男の立場って、長女の私にもなんとなく理解できるわ。
人気ブログランキング参加中
<ネタバレ>
下手すると「火サス」のようになりそうな題材だけど
それが俳優陣の上手さで、実に重厚な物語になってますね。
西川監督は広島の出身らしいが、この渓谷のイメージが
「三段峡」と重なってしまいます。
兄弟は、家族であって、血の濃い他人でもある気がする。
近すぎるがゆえに許せないことや、期待しすぎることもある。
そして、自分にない部分に対する嫉妬も…
長男が家に縛られる気持ちは長女の私にも分かる
ただ、うちは弟なので、こういった兄弟の複雑な気持ちはないが
妹だったら、また違ったどろどろした感情がわいていたかもしれないな。
兄は、自由な弟がうらやましく、
弟は、真っ直ぐに生きれる兄をうらやましくも思っていたのではないだろうか
法廷で争ううちに、互いの感情をぶつけあい
その結果、思いがけない弟の証言へとつながる
最後に、弟は兄を取り戻したが
しかし、あの「にいちゃーん」の声は兄に届いたのだろうか?
あのラストはどちらにもとれる。
兄は微笑み。実家へと戻る
それとも、あのバスに乗ってしまったのか…
どちらも考えられる、あの意味深な香川照之の「微笑み」
考えこみました。
それにしても、香川照之。
彼こそ世界に誇れる日本人俳優だと思う。
人気ブログランキング参加中←クリックしてみてね。
【関連する記事】
脚本には終始うなりましたわ。
映画の感想をTBさせていただいたんですが、これでよかったでしょうか?
映画も本も素晴らしい出来でした。
両方合わせると二倍以上楽しめます(笑)
この兄弟と一緒に観客も”揺れ”ましたよね〜
私自身は兄弟いないのだけど、夫の兄弟とか息子達を見てるとそういう感情ってあるのかなあと時々思います。
色々な思いを上手く映像化してましたよね
家族とか兄弟とかは葛藤があってこそだと思うんです。ぶつかり合ってこそだというか…
一連の事を機会に本当の意味での家族・兄弟になれたのだと思います。
だから、やっぱりラストはバスに乗らなかったと思いたい…。です。
凄い監督ですわ〜終始うなってました
いえいえ。映画ですよー。レビュー読んでもらえばわかるかと…
>Sさん
こんばんはー♪
ほんと衝撃の揺れでした。
うちは弟で異性なので「嫉妬」とかそういう感情はないですけど、長子というネックというかしがらみは分かりました。
>シャーロットさん
こんばんはー。レビューお待たせしました(笑)
兄弟ケンカしないと仲良くもなれないですよね。
うちは小さい頃に取っ組み合いのケンカしてたせいか?めっちゃ仲良しです
ラストやはり帰宅したと思いたいです
西川監督、なかなかするどいもの持ってますよね。
俳優が出てないシーン、魚の目のアップとかそんなところも決して邪魔にならずむしろそんなシーンがストーリーに生きてるところなんてすごいなと思いました。
香川 照之さん、本当にすごい役者さんですよね。
こちらにもありがとうございます。
西川監督、今後が楽しみです。
伏線というか、景色の撮り方一つ動かし方一つにも何か意味があるようで、しっかり見据えてしまいました。
香川照之は、ほんといい俳優ですね。
この映画の観客の半分はオダジョー目当てだと思いますが,香川照之って凄いですね。この作品は香川照之の放つオーラが絶妙の魅力を醸し出しています。ラストシーンもそうですよね。本当に巧い俳優さんだ。TVなんか出てるのもったいない。もっと映画に出て欲しいなあ。
こんばんは♪
ぼちぼちと映画復活ですねー。「S&S」も楽しみにしてますよん
さて、私は香川照之狙いです。
私の一押し俳優ですので(笑)
テレビドラマにもちょいとした役で出ていますが
映画に出ているカレが一番光るよね。
「出口のない海」での艦長役もよかったですよ。
こんなに評判の高い作品とはつゆ知らず、香川さんの演技が観たいだけの鑑賞作品だったんだけど が、しかし、多分今年のマイベストになると思います。
拾いものでした〜(^^ゞ)
弟のあの証言、あの時点から二人はやっと同じステージに立って 同じ痛みを共有したんだよね。
あの時の香川さんの何とも言えない表情、そしてラストの微笑み。
香川さん、やっぱり凄いわ〜〜!
それにしてもこの監督、良い作品を作りますね。
レス遅くなりました。
どうも肩こり頭痛が酷くてパソにさわりたくなくって(苦笑
さて、見逃さなくってよかったですねー
今年の邦画イチオシ作品です。
この後、二人の兄弟の絆を取り戻したと思いたい。
同じ痛みを共有したなら分かり合えるよねー。